繁盛店だから気付ける、チャンスの活かし方

今日のテーマは『専門性とターゲットを絞って儲けるために、市場の変化に気付こう』です。
 

 
お店を経営していると、主力ではない商品やメニューが売れだすことがあります。
 
これは小売店でかでなく、飲食店や美容院、整体院、エステなど、様々な業態で発生するものです。
 
 
 
例えば、ある整体院は、メインターゲットであるお年寄りの顧客層を地域の他の整体院と奪い合っていました。
 
そのため、価格も他の整体院に合わせることで、多少安い設定となっていました。
 
そこで差別化を図ろうと、お年寄りのリハビリメニューとして電波を使った器具をとり入れたんです。
 
それが、ある発見を生み出します。
 
 
 
今までお年寄りだけだった顧客のなかに、少しづつですが小学校から高校生までの学生の利用がチラホラ。
 
その電波器具を使ったリハビリが、骨折や捻挫などの治りを早くするという効果があったことで、いつしかスポーツをする子供のリハビリとして利用するケースが増えてきたんですね。
 
 
 
調べてみると、そのエリアは子供が非常に多く、しかも地域の野球やサッカークラブも数多く存在することがわかりました。
 
幼少期から本格的な野球、サッカーのスクールに入れて、地元のクラブチームでレギュラーを争う。
 
しかも昔と違って、土ではなくて堅い学校のグラウンド。
 
ケガや疲労で、腰や脚を痛める学生が非常に多いことがわかったんです。
 
しかも治療をするにもスポーツ治療をする整体院が周囲になく、他の地域まで行って治療をしているという実態。
 
 
 
そこで、この整体院はある変身を遂げます。
 
今までのお年寄りではなく、スポーツでケガを負った学生にターゲットを変えて、スポーツでの骨折や捻挫、腰痛の治りを早くするスポーツ整体院に生まれ変わったんです。
 
 
 
専門性を高めたところ、ある変化が生まれます。
 
今まで料金は競合整体院に合わせて安く設定していましたが、スポーツ治療という専門性を持つことで、少し高い価格にしちゃいました。
 
専門性が高いのに安いと、『大丈夫なのか?』 と逆に不安になっちゃいますよね。
 
だから堂々と高い料金にしちゃいます。
 
それでも遠方からも噂を聞きつけて多くのお客さんが集まり、増える一方です。
 
今では、儲かったお金で酸素カプセルも導入し、スポーツ疲労を回復したい学生も数多く利用する整体院になりました・・・。
 
 
 
この整体院がやったこと。
 
それは、専門性を高めて、ターゲットを絞り込むことで、市場を独占すること。
 
市場を独占するということは、競合がいないということなので、価格競争も発生しません。
 
専門性を高めるということは、スポーツのケガをした人にとって治りが早いという付加価値を評価するため、多少高い価格でも来院してくれる、ということです。
 
 
 
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他にも、子供のスマホの見すぎからくる『スマホ腰痛』を専門にする整体院など、顧客やニーズのちょっとした変化をチャンスにつなげて、専門性の高い業態に昇華するケースは多いです。
 
ちょっとした顧客の変化、ニーズの変化に意識して気付くのか、それともなんとなく見過ごしてしまうのか。
 
ここに、繁盛できるかどうかの分岐点があります。
 
 
 
もし、競合店と同じような顧客層を奪い合い、利益が出ない状態なら、一度客観的になって、顧客のちょっとした変化を調べてみてはいかがでしょうか。
 
あなたは、なんとなく見過ごしている顧客の変化に気付いていますか?
 
あなたは、専門性を高めて、ターゲットを絞ることで、強い集客力を手に入れていますか?
 
 
ここに、お店を繁盛させるヒントがあります。