電話がかかってこないのは、店名のせい?
今日のテーマは『お店に電話がかかってこない理由』です。
突然ですが・・・・
あなたはお店を開業した時に、店名をどのようにして決めましたか?
お洒落な言葉や、個人的に気に入っているフレーズなど、自分の好きな店名にしたいと思いますよね。
しかし、それが見込み客が電話をするのを思い迷わせている要因になっているかもしれません。
アメリカである実験が行われました。
先生が学生を面談に呼び出します。
その際に学生に、助手に電話をかけてほしい、と3人の助手の名前と電話番号がかかれたメモを手渡します。
その3人の名前は
robert(ロバート)
anastasia(アナスタージア)
tontorzlakovv(トンドルズラトコフ)
なんでもトンドルズラトコフはギリシャ人のようです。
そして学生は誰に電話をかけたのか?
結果はロバートが72%、アナスタージアが24%、そしてトンドルズラトコフはたったの4%。
アメリカ人にとって、読みやすく馴染みのあるロバートという名前の人に電話が集中し、読みづらい名前は敬遠された、という実験でした。
この実験結果から、お店に役立てること、それは
『わかりづらい店名だと思われただけで、敬遠されてしまうリスクがある』
ということ。
特にこのパターンで多いのは美容院やリフレクソロジー、エステサロンなど。
たしかに店名が場末のスナックのような『マッサージ みち子』だったら、僕でも行きたいとは思いません。
でも、あなたが肩こりをなんとかしたい、としたときに
『Epaule』
『自由が丘整体院』
という2店舗があったら、どちらに予約の電話をかけたいと思いますか?
見込み客は、少しでも疑問やストレスがあると、それだけで敬遠してしまいます。
Epauleなんて名前、なんて読んだらわからないですよね。
人は頭の中で音読して、それを記憶しようとします。
記憶した後に、行動に移そうとするのです。
つまり、記憶できない(記憶しづらい)店名は、行動に移しづらい・選ばれにくい、ということ。
お洒落な店づくり、コンセプトを伝えるために、店名もお洒落にするのは良くあることです。
でも見込み客にとって、それが何屋かわからなくなる、というリスクもそこにあることを理解しておくべきです。
既にお店があって、店名が日本語ではないのなら、カナを横に付けるだけでも、改善できます。
先ほどの例でいえば、Epaule(レポール)とか。
店名は自分の想いを伝える方法かもしれませんが、一番大事なのはお客さんにわかってもらうこと。
もし店名がパッとみてわかりづらいのなら、参考にしてみてください。
ここに、お店を繁盛させるヒントがあります。
あなたのお店は、必ず今よりも繁盛できます!
PS
ちなみに、これは店名だけでなく、メニュー名でも同じことがいえます。
以前立ち寄ったイタリア料理屋で、メニューがすべてイタリア語で書かれていたことがありました。
結局、すぐにわかったアラビアータとハウスワインだけを注文。
本当はもっと注文したかったのに、面倒くさくなったんですね。
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※メニュー名を考えるうえで必要なコンセプト設計やネーミング、口コミを意識した訴求方法について、ステップに分けてわかりやすくブログ
記事でも紹介しています。
参考まで。