ハズハズ病から脱却しよう

今日のテーマは『知っているハズはお店の思い込み』です。
 
 
 
最近お付き合いのあるレストランがあるのですが、それがなかなかお客が集まらない。
 
料理も内装もこだわりがあって、しっかりとしていそうなんですが、肝心のお客だけがいない、そんな感じでした。
 
 
 
そこで、商圏に対し、お店をどのように訴求しているのか、確認してみると
 
『6ヵ月前にチラシも撒いたし、認知はされているハズです』
 
こんな答えが返ってきました・・・。
 
 
 
みんなが知っているはず、というのは、お店の都合でしかありません。
 
地域の人々にとっては、お店のことなんて実はほとんど知られていない、という現実に気付くべきです。
 
 
 
昔からあるお店だから、地域の人々には知ってもらえているハズ。
 
料理も自信あるし、良い料理さえ作れば、わかってもらえるハズ。
 
技術やサービスさえ良ければ、そのうち来てもらえるハズ。
 
 
 
そんなことは、お店の都合で考えているだけ。
 
お客さまにとっては、お店のことなんて、生活のいろいろな出来事の中のほんの一部のことであって、意識なんてしてくれるはずもないんです。
 
ましてや、料理のこだわりや施術のスキルなんて、エスパーでない限り、発信しなければ知ってもらえるわけがありません。
 
 
 
典型的な『ハズハズ病』、すぐに処方する必要があります。
 
 
 
例えば、商店街で空き家になった物件を見て
 
『この物件に以前あったお店、なんだったっけ?』
 
なんて思うこと、ありませんか?
 
お店の存在なんて、地域の人々にとっては、そんなもんなんです。
 
 
 
それは、地域の人々をターゲットとする、新規のお客さんだけの話ではありません。
 
お店にとって大事なリピーターも同じです。
 
 
 
あるお店で行ったアンケートで、半年来なくなった元優良顧客に来店しなくなった理由を調査したことがあります。
 
すると、来なくなった理由でダントツ1位だったのは
 
『お店のことを単に忘れていた』
 
 
 
心理学者のヘルマン・エビングハウスによると、
 
人は覚えたことでも、1日経つと74%忘れてしまう、と言われています。
 
1ヶ月なら、実に79%も忘れてしまう。
 
 
 
人は意識していても忘れてしまう生き物なんです。
 
意識すらしていなければ、覚えてもらうことなんでムリな話なんです。
 
 
 
では、どうするべきなのか?
 
答えは『リマインドをし続けて、教え続けること』
 
 
 
通りを歩いている人々に、ここにこんなお店があるよ、と情報を発信し続ける。
 
店前だけでなく、見込み客が多くいるエリアや通行する場所でも、情報を発信し続ける。
 
 
 
既存のお客さんには、お店の新しいメニューやキャンペーンを発信し続ける。
 
店長の独り言のような情報でも良いので、SNS等を通してパーソナルな情報でお客さんとコミュニケーションをとり続ける。
 
来なくなったお客さんに、またお会いしたいですDMを発送する。
 
 
 
飲食店ではオープンしてたった3年で、70%のお店が閉店してしまいます。
 
これは飲食店だけではなく、整体院や美容院など、どのお店でも同じような傾向にある事実です。
 
 
 
では、彼らは良い料理、良いサービス、良い施術をしてこなかったのでしょうか?
 
そんなことはありませんよね。
 
 
 
一番の問題は、お店の存在に気付いてもらえなかった、ということ。
 
気付いてもらえても、その後忘れらちゃった、ということ。
 
 
 
知っているハズ、わかってくれるハズは通用しません。
 
相手は人、そもそも忘れやすい生き物なんですから。
 
 
 
発信し続けることで、リマインドを常に意識して、集客に取り組んでみましょう。
 
 
 
ここに、お店を繁盛させるヒントがあります。
 
あなたのお店は、必ず今よりも繁盛できます!


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※リピートすなわち、再来店してくれる顧客を増やすために、具体的に何を考えて集客行動すれば良いのか、ブログ記事でも紹介しています。
参考まで。

 

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