なんでキャラメルには溝があるのか?
今日のテーマ!『量を減らして利益を増やすテクニック』です。
僕には小学3年生になる双子の息子がいるのですが、何かをあげると、すべて2つ用意する必要があり、とても大変なんです。
毎日勉強とサッカーを頑張っているので、たまにご褒美にとお菓子やジュースを買ってあげたりするのですが、当然それもダブルで購入するはめになります。
この前はキャラメルを買ってあげたのですが、そこで久しぶりにキャラメルを食べながら、今回はこのテーマで行こうかな、と思いました。
それは、キャラメルの溝の秘密を知ることで、利益を増やすことができる、というもの。
そもそも、なぜキャラメルには溝はあるのか、ご存じですか?
これは、持ちやすくするためでも無く、デザイン性を高めるためでもありません。
キャラメルの原材料の値段の変化に対応できるように、溝の深さを少しづつ調整することで、販売価格を変えないための工夫だったのです。
お客さんはこの溝の深さまではわかりませんので、お客さんには気付かれずに量を減らして価格はそのまま。
つまり、原材料の価格が高い時には、販売価格を変えずとも、実質的な値上げを行った、ということなんです。
こんな事例は、実は知られていないだけで、他にもたくさんあるんです。
あの有名なお菓子、うまい棒も原材料の価格に合わせて、あの棒の長さを調整しています。
ある焼肉屋では、肉の原価が上がった際には、お客さまに気付かれないようにミリ単位で肉の切る厚さを調整し、枚数はそのままで、一見同じように見せて販売しています。
ある会員制スポーツクラブでは、月額会員費は変えないまま、土日祝日の営業時間を2時間縮めました。
このスポーツクラブの例でいえば、年間で直すと、実は半月間分の値上げと言えます。
閑散としている土日祝日の夜間なので文句もなく、マイナスも影響もあまり出ていないようです。
しかし塵も積もれば山となるで、経営的には実は大きなインパクトがあります。
このように、販売価格を上げるのではなく、お客さまに気付かれにくい方法で量を減らして、実質値上げをするテクニック。
原価や人件費が高騰してるけど、販売価格を上げるのは怖い、そんな状態であれば、参考にできるテクニックです。
ただし、注意が1点。
あくまで気付かれにくいことが重要で、これがあからさまだったり、強い不満を生む可能性があると、価値や信頼の低下を招き、失客を導くリスクもあります。
ミスタードーナッツなんて、ドーナッツの大きさは変わっていないのに、100円セールのときは少し小さくなっている、とか疑惑をもたれてしまう始末です。
このテクニックを使う場合は、少し慎重に。
ここに、お店を繁盛させるヒントがあります。
あなたのお店は、必ず今よりも繁盛できます!
西脇 紀克
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